トリミングの流れ
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トリミングの流れをご紹介します
1.爪切り
![]() | 白い爪の子は横から見ると血管が透けて見えます。黒い爪の子はどの角度から見ても血管が透けて見えずわかりづらいです。そんな時は爪を少しずつ切っていくとやがて爪の断面から透明なものが見えてくるのでそこでストップしてください。(それ以上切ると出血します。) |
2.耳掃除
![]() | 犬種によっては耳の中に毛が沢山生えている子がいます。その場合初めに耳の中に生えている毛を全て専用の毛抜きで抜きます。 その後、耳の中に洗浄液を入れて片手で耳の付け根を揉むとわんちゃんは頭を振って洗浄液と耳垢を外に飛ばしてくれます。あとは耳の中に残った汚れをティッシュで優しく拭き取ります。(きれいになるまで繰り返します) |
3.足バリカン
![]() | 足の裏の長く飛び出している毛をバリカンで整えます。カットの内容によっては足の指の毛を全てバリカンで剃ることもできます。 |
4.ブラッシング
![]() | もつれのある子はシャンプーをする前に必ずもつれ取りを行います。もつれがあるままシャンプーを行うとドライヤーで乾かす際にわんちゃんの毛が1本1本乾かないからです。 |
5.シャンプー&肛門腺
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お湯の温度は37℃前後にセットします。
① 身体全体をしっかりと濡らします。
② 肛門腺を絞ります。
(時計でいうと4時と8時の位置に肛門腺の出る穴があるので人差し指と親指で下から上へ押し上げます。)
③ その子の皮膚にあったシャンプー剤を選び身体全体をきれいに洗います。
④ シャワーの水圧を利用し、すすぎ残しのないようにしっかりと流します。
⑤ 水気を手で絞りバスタオルで身体全体を包みます。
☆シャワーやシャンプー剤が眼、耳、鼻に入らないように気をつけます。
6.ドライイング
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(乾かす際はどの箇所も毛並みとは逆方向にブラシを使用し根元から乾かします)
①背中~首にかけて乾かします
②尾を乾かします
③身体の側面と四肢を乾かします。
④最後に顔を乾かします。
※プードルの子は直ぐに癖がつきやすいのでしっかりと真っ直ぐに毛を伸ばしながら素早く乾かします
※どの犬種も生乾きだと細菌感染を起こす事があるので、根元からしっかりと乾かします。
※皮膚病を起こしている場合はブラシを皮膚に優しくあて、ドライヤーの温度を低くして乾かします
7.カット(仕上げ)
カットはシャンプーの後で最後に行います。それは毛の癖をなくしてからカットする為です。シャンプー後、ドライヤーとブラシを使い毛の癖をしっかり伸ばすよう乾かしてからカットすることで仕上がりが美しくなります。
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ワンちゃん・ネコちゃん(動物)に優しい薬用シャンプーを使用しています
アレルギー皮膚疾患について
最も大きい特徴は強いかゆみ。その中で発生頻度が一番高いのはアトピー性皮膚炎です。
治療方法:
- シャンプー:保湿性のシャンプーあるいは保湿剤を用います。2~3日に1回
- 抗ヒスタミン:カユミが少し減ればよいという方針で用います。
- ステロイド剤:副作用のリスクを減らすために、軽い症状や若い犬には、極力用いません。長期的使用時は、副作用に注意します。
- 犬組み換えインターフェロンγ:副作用が少ないので安全です。また、注射剤のためコンプライアンスが高い。また高価です。
- シクロスポリン:広く用いられているアトピー性皮膚炎に適応する薬。副作用は限定的です。
- 必須脂肪酸:ω-3、ω-6を用いるがサプリメント(補助的なもの)と考えて投与します。リノビッツなど・・・
脂漏症について
全身の皮脂腺の皮脂の異常によりおこる。
症状には、皮膚がベタッと脂っぽく、体臭が強くなるもの(油性)と、皮膚が乾燥して異常にフケが増えるもの(乾性)があります。治療法はその原因に応じた治療。 同時に皮膚の正常な新陳代謝促進のため、皮膚の症状にあったシャンプーや保湿剤を使用。
膿皮症について
主な症状としては、皮膚の発赤(赤く炎症すること)、脱毛、発疹(ブツブツ)、膿疱、かさぶたなど、主な治療法は、抗生物質の投与、薬用シャンプーによる洗浄です。