夏の夜の苦手なモノ
本格的な夏の暑さ到来ですね。シニアの子たちもそうでない子たちも体調管理に気をつけないと行けない季節です。
そんなただでさえ気を遣う夏のシーズンの困りものと言えば、夏の夜の『花火』『雷』『雨と風の音』です。
シニアになってくるとだんだん耳や視力が衰えてくるせいか、若い頃よりもこういう刺激に反応しなくなったよーと聞くこともありますが、逆に感覚が鋭敏になって、一旦これらの音や光に怖がりだしたら落ち着くのにとても時間がかかる子もいます。
まさにうちの柊が年齢が上がるにつれてこれらを怖がるようになってしまったタイプなので、今いろいろやっている『夏の夜の安眠対策法』をちょっとご紹介します。
□音や光が聞こえない環境づくり
住んでいる部屋が近隣の音が響きにくく遮光カーテンもしているので、もともと音や光は聞こえにくい環境ですが、さすがに大雨や雷の時の振動はかすかに聞こえるのでどうしてもそれに反応しているようです…
□音に慣らす
雷や花火の音声、動画を小さな音でくりかえし流して慣らすのは、有効な方法と言われています。(が、柊はテレビから聞こえてくる花火や雷の音声にはまったく反応しないタイプなのでこれもちょっと効き目薄かったです。雷や雨風からくる振動、ドアのガタッと鳴る音などに反応しているようです)
□抗不安サプリメント
(柊が)いつも使っているアンチエイジングのサプリメントの会社さんから去年ストレス緩和サプリのサンプルいただいていたので、ちょっと使ってみました。
ストレス緩和のハーブと、精神安定と不眠用のハーブ(普通にハーブティーとして売られている植物でした)幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンを作る原料となるアミノ酸、トリプトファンなどが入ってます。いくらか効いたかなー、と思ったので今年は1箱買い置きしてます。注意書きによれば、雷注意報や花火の3日前くらいから飲ませるのがおすすめです。
□メラトニン(サプリメント)
上記のセロトニンは、夜になると睡眠を促すメラトニンという成分に変化します。
外国ではメラトニンはドラッグストアで240錠入りなどで簡単に手に入るサプリメントです。が、日本では市販されていません。最近では人間の小児の入眠困難の睡眠薬として、医薬品として処方されるようになったようです。
わんこ用には以前から脱毛症の治療として海外輸入して使っていたのですが、最近では老犬の夜泣き、夜寝ない子に他の鎮静剤と併せて処方して反応がよかった経験があります(がっつり鎮静剤に比べて、朝起きた後のふらつきが少なかったとお聞きしてます)
雷の夜にいろいろ試して深夜過ぎまで寝ないときに飲ませたら、わりと効いた感触でした。もっと早く、晩ご飯の時に飲ませておけばよかったと後悔しました。これも今は常備してます。
□よく遊び、しっかり夕ご飯食べさせる
この猛暑ですので、外遊び、長時間の散歩は危険ですが、涼しい室内で、できる範囲で心と体に心地よい疲労を与えるようにしてます。
イギリスのことわざに『A tired dog is a good dog 疲れた犬はいい犬』と言うのがあります。頭と体をめいっぱい使ってしっかりご飯食べてぐっすり眠ることは、問題行動の改善、精神安定には何よりのお薬ですし、人間にとってもわんちゃんにとってもいいことです。
人間でも夜眠れない方には、体の疲労と脳の疲労のバランスをとることを勧められます。体は仕事や家事でくたくたでしょうから、スマホ、TV、パソコン以外でちょっと脳が疲れること、たとえば読書とかをすると眠りやすくなるというのはよく聞きます。
わんちゃんにはおもちゃにおやつを隠して探させたりするノーズワーク用の知的玩具がいろいろ出てますのでぜひチャレンジしてみてください。下の画像は、ホームセンターで売っているおやつを隠せるおもちゃを利用してみました。おやつが欲しくて、おもちゃをいろんな角度から咬んだり転がしたりして遊んでます。
ただし遊びはじめたら逆に興奮してしまうこともありますので、ある程度の時間をかける覚悟で。徹底的に遊んであげましょう。
□安心できる寝場所
コレはしつけ上賛否両論かもしれませんが、基本的には毎晩ベットで一緒に寝るようになりました(9歳くらいまではケージで寝る習慣にしてました)
きっかけは自分がソファーで寝落ちしていて柊も一緒に寝てたときは、雨や風の音を怖がってほえないな、と気づいたからです。ほえるのは床の上にひとりでいるときが圧倒的に多いようです。
今ではベット用のドックステップを購入して、床にLEDのランタン置いて足元が見えやすいようにして、夜いつでもベットに上がれるようにしてます。怖いときは飼い主とぬいぐるみの間にはさまれて寝ているようです。
そして犬も抱き枕は快適なんだなと思いました…
□サプリやいろいろ対策してもだめなとき 鎮静剤
最終的には鎮静剤が必要な子もいると思います。(ただしサプリも鎮静剤も、興奮がひどくなってからの使用では効き目が低いことがよくあります。
けいれんやてんかん発作の頓服などで使用するお薬を、どうしてもの時用に主治医に処方してもらうという手もあります。持病のあるわんちゃんではお薬の使用についての危険性や飲み合わせの問題もあるので、鎮静剤については必ず主治医の診察を受けた上での相談という形になるかと思います。
ちょうどアメリカのお薬のサイトを見ていたら、独立記念日(7/4)の花火対策に!と販売されていたわんちゃん用の鎮静剤がまさにてんかんの頓服として使用するお薬でした…世界中で同じような悩みがあるようですね…