シニアこそ 外部寄生虫予防はしっかりと

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この画像 何?と思われたと思います。
実はコレ、私が自宅(折尾のマンション6階の室内)で3月27日に撮影した画像です。
うちの柊の大好きなノミのぬいぐるみと『蚊』です。

やはり九州ですので、気温が上がってくると3月でも室内に蚊が発生します。

皆様よくご存じの通り、犬の心臓に巣喰うフィラリアは蚊が媒介する寄生虫です。
蚊をお住まいの地区で見かけたら、その1ヶ月後にはフィラリア予防を開始しよう!と覚えておくといいと思われます。というわけでうちの柊の今年のフィラリア予防開始は4月27日に決定☆です。

シニアになってくると外出することも少なくなり、室内だけだから予防大丈夫かな?と思ってしまいがちですが、九州は室内でも蚊に刺される地域です。啓蟄が過ぎ、暖かくなってきたらちょっとノミダニフィラリアが危ないかも、と心配してあげた方がいいかもしれません。
ちなみにコレは今年はじめて患者さんから捕獲したマダニです
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最近は外の草むらのマダニから、人間にもうつる病気SFTS(重症熱性血小板減少症候群ウイルス)がニュースなどで報告されることもあり、山歩きやキャンプに行かれる方たちも用心するようになってきました。
草に潜むマダニは、動物の呼気などの二酸化炭素を感知して、その横を散歩する犬、猫、人間に飛びついてきて寄生する習性があります。あまり散歩に行かない子でも、ほんのちょっと外に出た瞬間に寄生されることがあります。

実はついこの間、大出血してた癌を輸血後、緊急手術で摘出してほっとした2日後に、患者さんの体にダニがついているのに気づいて青ざめたことがありました。
あんまり動けない老犬ですし、一体どこで寄生されちゃったのかしら…と思っていたら、やはりちょっとだけお外に出たことがあるとのことでした。

整備された歩道などでも、わずかな草むらがあればそこにダニが潜んでいる可能性はあります。また、直方だと森や林のあるところにはイノシシが住み着いてますので(当院の裏手にも8~9頭くらいの群れがいて、車道を歩いているところを遭遇します)それら野生動物や野良猫などが落としていくこともよくあります。

昼間に何もなくきれいな歩道でも、もしかしたら…と、今からの季節は十分ご注意ください。

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