乾燥にご注意!
冬が来ると室内も外も乾燥してお肌や喉が痛みやすくなりますね。
前々から小型犬では冬は下腹部が粉吹いたようにカッサカサになったり皮がめくれたりする子が多いなとは思ってたのですが、お年を召して体の水分量が減ったシニアの子にとっては皮膚も調子が崩れやすい季節だと思います。
今回 乾燥+暖かい床やこたつに長時間皮膚を密着させたことで皮膚炎が悪化した子を見かけたので飼い主さんに協力してもらって画像紹介します。
ちょっと皮膚の悪いときの画像が出てきますので、苦手な方はみない方がいいかもです。
皮膚の検査と、細菌培養、薬剤感受性試験の結果で抗生剤で治療をはじめて良くなってきたね!と喜んだ矢先に悪化したのがこの画像。
抗生剤を変えてもあまり変化なく、薬疹か自己免疫疾患まで疑って皮膚生検考えたのですが、飼い主さんが『朝に良くなっていて、夕方みると悪化する。 夜は布団で飼い主さんと寝てる』『昼は床暖房の上によくいる』と言われていたので、抗生剤併用しながら保湿と乾燥対策、それに床暖房極力切っていただいたら徐々に改善してきました。今これぐらいです。
同じ時期に猫ちゃんで『こたつの天板の上でよく寝ている』とお聞きした子が腹部と胸の赤みかゆみ浮腫があり、こたつの電源を切っていただいてからよくなったケースにも出会いまし。
若い子でもここまでお肌痛むのですから、身動きが十分にできないシニアの子は定期的に床暖房や熱源を切る、寝ている場所を移動させる、皮膚に優しい素材のお洋服を着せる、などの工夫が必要になってくるかと思われます。
寒い時期はペットヒーターや湯たんぽ、カイロを使うこともふえますし、現代では床暖房があるおうちもあるので、その上にシニアの子を寝かせる場合は『乾燥+ちょっと低温やけど気味?』で皮膚が痛む可能性があることをお心にとめといて頂けるとありがたいです。